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役員インタビュー

新社長インタビュー

Q1:当社の現状と今後の事業の方向性について教えて下さい。

当社はインターネット草創期からサービスを提供しており、社員の七割がエンジニアという高い技術力を持った企業であり、この特長を引き続き強化していくことが大前提になります。インターネットは枯れた技術ではなく、どんどん進化していますので、最先端の成果を吸収しながら、それらをお客さまにわかりやすいかたちで提供していくことが求められています。

企業や官公庁等のシステム・ネットワークの領域では、近年、ネットワーク系サービスとソリューション系サービスの一体化、すなわちサービスインテグレーションがますます進んでいます。インタ ーネットが社会の基盤となり、ネットワークを介してソリューションサービスを利用し、大量のデータをやりとりする時代が到来する中、当社は強みをもつネットワーク系サービスをソリューション系 サービスと共にワンストップで提供できるという強みを活かしながら新しいサービスを積極的に開発・提供していきたいと考えています。

デジタル化によって従来の事業領域の壁がなくなるとともに、ITシステム運用の複雑化・高度化も急速に進んでいます。こうした状況を踏まえ、当社はお客様の多様なニーズに迅速かつ柔軟に対応できるサービスを今後とも提供していきたいと考えています。

Q2:新経営体制での注力領域について教えて下さい。

前述の通り、当社の強みは技術に裏打ちされたネットワークとソリューションの統合であり、先ずはこれを徹底的に強化します。そのうえで「データ流通・連携ビジネス」「サイバーセキュリティ強化」「イノベーティブな人的資本強化」の3つを注力領域として社長直轄のプロジェクトチームで推進してまいります。

まず、「データ流通・連携ビジネス」についてですが、ネットワーク社会ではデータ活用のあり方が非常に重要になっています。近年急速に普及している生成AIもデータ流通・処理の加速化装置という見方も可能で、データ連携やデータ流通の円滑化によって新しい価値を生み出す「データ流通・連携ビジネス」には大きな伸びしろがあると考えています。IIJはすでにあらゆるデータをセキュアにつなぐ「IIJクラウドデータプラットフォームサービス」を提供していますが、こういったサービスをさらに拡充していきます。

次に、「サイバーセキュリティ強化」についてですが、全てのものがネットワークにつながってくると、あらゆる領域でセキュリティを考慮する必要が生じます。また、これまでセキュリティというと、データを漏えいさせない「コンフィデンシャリティ(機密性)の確保」が重視されてきましたが、今後は不適切なデータをAIに学習させないといったデータの「インテグリティ(完全性)の維持」も大切になってきます。経営層のセキュリティに関する認識は日本企業にもかなり浸透してきましたが、まだ「セキュリティ=コスト」と考える向きもあります。我々としても、セキュリティをしっかり維持することが企業価値の向上につながるといった「セキュリティ=投資」という発想を促す施策を検討していきたいと思います。

最後に、「イノベーティブな人的資本強化」についてですが、当社は「インターネットイニシアティブ」であるとともに「イノベーションイニシアティブ」であるべきと考えています。そのため、当社 の最大の経営資源である人材の育成にこれまで以上に注力するとともに、イノベーションがどんどん生まれてくるような職場環境整備、研修やコミュニティづくり等を推進することで、各部門間の連携 強化によるシナジーの創出、技術力からイノベーションを生み出す人材の育成等に取り組んでまいります。

当社は、これまでの成長路線をしっかり継承しつつ、新たな3つの注力領域も推進し、日本のDXに貢献するとともに、更なる企業価値向上に努めてまいります。

代表取締役 社長執行役員Co-CEO & COO 谷脇 康彦 略歴
  • 1984年4月 郵政省(現総務省) 入省
  • 2013年6月 内閣審議官・内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)副センター長
  • 2016年6月 総務省情報通信国際戦略局長
  • 2017年7月 同政策統括官(情報セキュリティ担当)
  • 2018年7月 同総合通信基盤局長
  • 2019年12月 同総務審議官(郵政・通信担当)
  • 2021年3月 同退官
  • 2022年6月 当社取締役副社長
  • 2024年4月 同取締役副社長執行役員
  • 2025年4月 同代表取締役社長執行役員Co-CEO & COO(現任)

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