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IIJ Research となりの情シス 2024年、情シスの皆さんが「頑張ったこと」

IIJ.news Vol.188 June 2025

2023年に引続き、情報システム部門の皆さまの頑張りを広くご紹介すべく「情シス頑張ったことアンケート」を実施しました。今回はその集計結果をダイジェストでお伝えします。

(実施期間:2024年12月5日~12月13日/有効回答数:191件)

Q1.2024年の目標・KPIの達成度合いを教えてください。
※「特に多かった回答 TOP10」について、その達成度合いを表しています。

Q2.2024年、情シスとして「これは頑張った!」と思える取り組み、活動を教えてください。

※ユーザーローカル テキストマイニングツール(https://textmining.userlocal.jp/)による分析

今回は「基幹システムの更改」や「Windows 11への移行」などについて、高い達成度が目立った。

  • 基幹システムの移行に合わせて、LANやActive Directoryの導入を同時並行で行なった。
  • Windows 11への入れ替えと同時にIntuneの導入を考えた。PoCを実施し、現在のマスタクローニング方式で行なっている内容の8〜9割は実現できるところまで実証できた。結局、Intuneは高価なため、導入は見送られたが、クローニングとは別の手段も取れるというバックアッププランが確立できたことは、会社からも評価してもらえた。
  • 月曜日の朝、「ネットワークトラフィックの渋滞のためメールが見れない」「基幹システムが登録できない・固まる問題」を通信網の契約見直しで解決し、コストも削減できた。

Q3.2024年、「ここは失敗した」「惜しかった」と思える取り組み、活動を教えてください。

  • リモートワークが主流になり、社内ネットワークとセキュリティ対策が陳腐化しており、最新のサイバー攻撃に対応できていない。そのため、刷新を進めたいが、必要な対策や対応範囲が不明確だったり、選択肢が多すぎて決定できない。前提知識が不足しており、各対応策の重要度や優先順位が定まらず、最終的には予算とベンダの提案に依存している。
  • 生成AIを活用したチャットボット導入プロジェクトを行なったが、社内の協力が得られず、成果をあげることなく終わってしまった。
  • ネットワークトラブルがたまに発生するが、対応が後手後手になり、時間がかかる。インフラを強化すべきだった。
  • 生産管理システム刷新にともなう周辺システムとの連携部分の開発が大幅に遅れた。
  • ITに疎い役員の指示の軌道修正。新しいWMSパッケージの導入。
  • Windows 11 / 24H2の導入を止められなかった。新品のPCで他のバージョンを選べないのは厳しい。
  • 社内規程を改訂する計画を立てていたが、関係部門とのあいだにいろいろな制約があり、計画が頓挫したこと。

「失敗した取り組み」としては、「頑張った取り組み」の質問でも目立った、基幹系システムの刷新に苦労したという声が寄せられた。また、生成AIなどの新しい技術の導入失敗など、スキルが必要となる技術の社内展開に関する苦労もうかがえた。社内に関する不満では、情シスへの相談なしに自部門の都合を優先した結果、脆弱性をさらした事例や、保守運用や導入ハードルを考慮していない要求をされた事例が散見された。

Q4.2024年は業務にどのくらい前向きに取り組めましたか?

業務に「前向きに取り組めた」理由

  • 情シス担当者が一人なので、無理にでも前向きな思考でないと、業務を遂行できない。
  • 「DX」に関して、自分の想いを全面に打ち出し、外部コンサルに「壁打ち」をしながら戦略をまとめあげて公表し、その内容を会社の中期経営計画、統合報告書に盛り込むことができた。
  • プロジェクトマネージャーとして電子カルテ導入プロジェクトを完走できた。
  • オンプレサーバからクラウドへの移行は悲願だった。
  • 新しい仕組みの導入やシステムのBCP対策をスケジュールどおり実施できた。
  • 生成AIに関われて楽しかった。

業務に「前向きに取り組めなかった」理由

  • 会社の方針や自分の業務範囲が不明で、根本的に何を求められているのか、わからないままだった。
  • 情報システム部としての仕事の大切さは認知されたが、仕事量が増えても待遇が変わらない。
  • 業務に必要な情報が多過ぎて、知識習得が順調に行なえなかった。
  • 予算縮小で、新規取り組みができなかった。
  • トラブル対応などが多かった。
  • 自分の成果が評価されていると感じられなかった。

情シス部門が業務に「前向きに取り組めた」と回答したのは約6割。回答には、さまざまな社内課題に対してDXを実現したことによる達成感がモチベーションとなったといった声が多かった。一方、広範な業務や待遇が原因で「前向きに取り組めなかった」との回答も見られた。

Q5.情シス部門の今年1年を漢字1文字で表すと?

前回同様、「忍耐」に関連した文字が多かった。加えて、DX需要やシステム更新の多忙さに苦しむ一方、経営陣や会社の理解・評価が得られない実態が再確認された。

Q6.2025年に取り組みたいことを教えてください。(複数回答可)

今回は「セキュリティ強化」に取り組みたいという回答がもっとも多かった。また、一般化してきたリモートワーク環境を中心としたネットワーク環境の改善のニーズも多く見られた。一方、昨年よりは落ち着いたものの、生成AIに対する関心も依然として高かった。

2020年から実施している「情シス頑張ったことアンケート」の調査結果をお届けしました。特設サイト「法人IT調査レポート」では、本稿で取り上げた項目以外にも情シス部門のリアルな声を紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

IIJ情シスBoost-up Projectのご紹介

「IIJ情シスBoost-up Project」は、情報システム関連部門で働く皆さまに日々の活動や組織運営のヒントとなる情報をお届けします。
HP https://www.iij.ad.jp/svcsol/jboost/
Xアカウント: @IIJ_Jboost


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