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これまで行なってきた「情シス 頑張ったことアンケート」の内容を一部変更し、「ヒヤッとした瞬間」やスキルセットに関する質問を盛り込んで、情報システム部門の皆さまの頑張りや現場の声を広く紹介すべく、「働く人のスキルと本音」アンケートを実施しました。
今回はその結果をダイジェストでお伝えします。
(実施期間:2025年12月10日~12月16日/有効回答数:320件)

ユーザーローカルAIテキストマイニングで調査
https://textmining.userlocal.jp/
頑張った取り組みとして多かったのは、リプレース、生成AI、DXの順となった。昨年に続き、Windows11/Windows Server 2025を中心としたシステム・リプレースに関する回答が目立ち、生成AIを活用したDX推進を実現したという声も多かった。
DX推進の専門部署を設立し、業務プロセスの見直しや新規事業創出に向けた意識醸成を進めた。変革には一定の時間を要したものの、若手社員を中心にDXへの関心が着実に高まり、AI活用発表会には多くの応募が集まるなど、次年度に向けて前向きな兆しが見られた。
10年分の自社データを活用し、保証審査AIモデルの再構築に取り組んだ。精度と納得感の高いモデルを構築するとともに、現場と連携して運用体制・審査基準を整備し、AIにもとづく審査体制を確立。約2年にわたるプロジェクトを完遂させた。
老朽化したインフラの更改やセキュリティ対策の必要性について、時事的なトピックを交えながら経営層に問題提起した。その結果、来期の実施に向けた合意形成が得られた。
「たった1行のコード修正だから」と高を括り、テスト工程を省いて本番環境へ直接適用。その直後、予期せぬ依存関係のエラーで主要機能が全停止し、深夜にチーム全員を緊急対応に巻き込む大惨事となった。復旧作業中、自分の慢心が招いた事態の重さと、同僚への申し訳なさで胸が張り裂けそうになった。手順という「基本」を疎かにした代償はあまりに大きく、技術過信への強烈な戒めとなった。
ユーザとのコミュニケーションにおいて、自分の前提で話を進めた結果、理解に齟齬をきたし、認識のミスマッチが発生した。今後は、ユーザに寄り添ったわかりやすい表現と伝え方を意識しないといけないと感じた。
最新の多機能ツールを導入したが、現場に定着せず失敗に終わった。機能面や将来性を重視するあまり、実際の業務フローや利用者のITリテラシーを十分に考慮できていなかった。導入がゴールになっており、「使いこなされる」までの導線設計が甘かったと深く反省した。
少人数にライセンスを配布してAIを試用してもらったが、良いケースであっても個人の業務改善に留まった。決算書に響くかもしれない効果を期待したが、そのためには、より明確なビジョンを持って取り組む必要があった。
AIを活用した議事録自動化の取り組みで、文字起こしから要約まで会議音声を自動化する仕組みを導入した。しかし、専門用語や固有名詞の認識精度に課題があり、結局は人手による修正作業が多く発生。期待していたほどの業務効率化にはつながらず、AI活用のむずかしさを実感した。
老朽化したファイルサーバのクラウド移行プロジェクトで、技術的な準備は万全だったが、現場の「慣れた場所を変えたくない」という心理的抵抗を軽視して根回しを怠ったため、プロジェクトが頓挫した。
部内で新しい取り組みを提案したが、背景や目的の共有が不十分で理解を得るのに時間がかかった。アイデア自体は悪くなかっただけに惜しかった。次は、相手の立場に立って説明を組み立て、共感を得ながら進めたい。
ユーザからの聞き取りが不十分だったため、検証の結果、多くの改良が必要となり、本番リリースに至らなかった。
失敗した取り組みとしては、現場や顧客などユーザ側の理解およびコミュニケーション不足により、プロジェクトの遅延や、期待した効果が得られなかったといったエピソードが多数寄せられた。
昼休みにサーバ室に立ち入ったところ、管理職が稼働中のサーバラックの裏(排熱で暖かい場所)に入り込み、仮眠をとっている現場に遭遇した。普段、人がいるはずのない場所で、大人が床に倒れているように見えたため、一瞬「脳卒中か何かで倒れているのではないか!?」と最悪の事態が頭をよぎり、血の気が引いた。
検証環境だと思い込んで設定変更のコマンドを叩いた直後、ターミナルのホスト名が「本番機」であることに気づき、心臓が早鐘を打ち始めた。Enterキーを押してしまった指を恨みながら、震える手でサービス稼働状況を確認するまでの数秒間が永遠に感じられた。幸いにも影響のないコマンドで事なきを得たが、全社システムを自分の手で停止させかけた恐怖は、今も悪夢として蘇る。
長年、一人の担当者に依存していた古いレガシーシステムで障害が起きた際、担当者が不在で誰も復旧手順を知らなかった。ブラックボックス化したプログラムを前に、影響範囲すら特定できないまま時間が過ぎ、「このまま永遠に復旧できないのではないか」という孤立無援の絶望感に襲われた。
テレワーク中、リモートで会社のPCにつないで、そこからさらにサーバにリモートでつないで作業していた。作業が終わり、会社のPCを終了させるつもりが、閉じていなかったサーバの画面でシャットダウンしそうになり、ヒヤッとした。
サーバラックの状態整理中に、片側が刺さっていない電源ケーブルを抜いたと思ったら、それが稼働中のコアSW#1の電源ケーブルだった! すぐに#2に切り替わり、業務に影響が出なかったのは幸運だった。
勘違いや作業ミスなど「ヒヤッとした瞬間」についてアンケートを行なったところ、作業している環境に関する認識の違い、誤ったコマンドの実行、属人化したシステムの業務担当者の不在や退職など、現場ならではのリアルな体験談が寄せられた。

情シス部門で働く人が「自分に備わっている」もしくは「備わっていない」と感じているスキルセットについてアンケートを行なった。「備わっている」スキルとしては「マインド系」や「思考・判断力系」が上位を占めた。一方「備わっていない」スキルとしては「対人コミュニケーション力系」や「職務スキル系」が多かった。

2025年も情シス部門の多忙さがうかがえる結果となった。システムや業務に加えて、マインドセットの刷新や変化を象徴する漢字が目立つ一方、第6位以下には挑戦の「挑」や、進歩・進化の「進」といったポジティブな漢字も見られた。
今回は「情シス・DX部門のリアル2025 〜働く人のスキルと本音〜」のアンケート結果をお届けしました。特設サイト「法人IT調査レポート」では、本稿で取り上げた項目以外にも、今後、強化・習得したいスキルやお悩みなど、情シス部門のリアルな声を紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

「IIJ情シスBoost-up Project」は、情報システム関連部門で働く皆さまに日々の活動や組織運営のヒントとなる情報をお届けしています。
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